【FP相談】障害年金申請中のお客様から早期退職の募集があったとのご相談

query_builder 2020/11/04
FPの相談事例
障害年金 早期退職 FP相談_R

障害年金の申請を行っているお客様から『早期退職に応募しようかどうか迷っている』とのことでご相談をいただきました。


ご相談者様は、まだ40代後半ですが、現在精神疾患により休職中で復職の見込みも立たない状態にあります。 そのような状況の中、勤務先で早期退職の募集が始まり、かなり悩まれているご様子・・。  


職場の状況を詳しくお伺いしたところ、ご相談者様のお勤め先は、休職中も一定期間は給与の支給があり、短時間勤務などのご病気への配慮もしていただける環境とのことでした。


しかし、早期退職への応募を行えば、割増の退職金が支給されるため、ご病気のことも有り退職したほうが良いのではないかと考えておられるようです。


そこで、今後の生活の見通しを立てていただく参考として『職場への在籍を続ける場合』と『早期退職に応募し退職をする場合』の2パターンのキャッシュフロー表を作成することをご提案させていただきました。


キャッシュフロー表は、生活費などの家計状況を詳細に伺ったうえで作成するため、次の情報をご提供いただきました。

【基礎情報】

家族構成:単身(男性、40代後半)

現在の年収:約500万

財形積立:約1000万

早期退職時の退職金:約1700万

60歳まで勤務した場合の退職金:約2000万  


パターン①

早期退職に応募した場合に、老齢年金支給開始(65歳)までの資金の動きがどうなるのか。少しずつ働いていくことを想定して、月5万円程度のアルバイトを想定。



パターン②

60歳まで勤務を継続していくことを想定した場合の、老後までの資金の動きがどうなるのか。おそらく定年は70歳まで伸びていくと思われるが、ご病気の中そこまで長期の見通しは難しいため、60歳で退職することを想定した。

【相談結果】

2つのパターンには障害年金やその他の生活保障などは含めずに試算を行いました。


障害年金は必ず認められるものではないことや、仮に認められたとしても、その後、障害の状態が良くなってくれば支給されなくなる可能性があり長期間の継続が約束されるものではありません。


そのため、『障害年金の受給は無い』という前提の状況を確認し、そこに障害年金が加わればその分生活に余裕ができるという内容でご提案を行いました。  


現在ご病気ということもあり、金銭管理が難しい状況であったため、日々の生活費がマイナスになっていました。


この状況で2つのパターンを比較したところ、早期退職に応募した場合は、何らかの安定収入を確保しない限り、年金支給前に資金が尽きてしまうことが分かりました。


しかし、60歳まで勤務した場合には、老後も含めなんとか資金がマイナスにならずに生活をしていくことができそうでした。  


ただし、病状が芳しくない中、いつ復職できるのか、また、いつまで勤務を続けることができるのか、を長期視点で見ていくことは非常に難しいです。  


様々な状況を考慮し「早期退職ではなく、あと1,2年だけでも頑張ってみませんか?」とお話させていただきました。


幸い、復職に向けて職場の協力を得られそうとのことでしたので、そうなれば割増の退職金分も十分補填できますし、老後の年金額も増えます。


もし早期退職してしまった場合、パターン①のとおり収入補填のため、短時間のアルバイトする必要が出てきますし、そうなると、新たな環境がストレスとなり症状が悪化する可能性もあります。


割増の退職金は魅力的ですが、生活や社会復帰を考えた時に、現在の勤務先とのつながりが途絶えてしまうことは、今後良くない影響を与える可能性があるのではないか、とお話をさせていただきました。  


結果、ご相談者様は今回の早期退職への応募は行わず、復職に向けて勤務先と相談していく、とのことになりました。  


障害年金が認められて受給できることになれば、更に気持ちに余裕もでき、復職に向けて治療に専念できるかと思いますので、良い結果になって欲しいなとお祈りしております。

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