療育手帳+統合失調症での障害厚生年金受給事例

query_builder 2021/07/09
障害年金の受給事例
知的障害 厚生年金 統合失調症_R

今回のご相談者様は、検査値は軽度知的障害のほぼ境界値で、精神疾患の発病が大人になってからという方でした。


現在は障害等級の2級が想定される状態ではあったものの、職場からの配慮により長い間フルタイムで勤務されており、職場での配慮の状況と日常生活の困難さをいかに伝えられるかがポイントとなる方でした。


障害の状態

病名 残遺型統合失調症・境界域知能

性別 男性(50代)    


幼少のころより発達遅滞が疑われていたものの、特に検査をすることも無く、成人してからの検査で軽度知的障害であることが判明。近年、療育手帳を取得した。


10年ほど前には統合失調症との診断を受けたが、数回通院した後は受診を中断していた。


職場からの配慮で長く勤めることができており、また、家族からの援助でなんとか日常生活を送れている状態だった。  


申請結果:障害厚生年金2級(事後重症) 年額:約100万

ご相談までの経緯

生活の面倒を見ていた親の他界を機に日常生活の困難さが顕著になり、将来を心配した親族が障害年金の申請について検討していたところ、HPで当事務所を知り、ご相談を頂きました。


軽度知的障害(境界域知能)であることと、就労していることからご自身での申請が難しいと判断されご依頼いただくことになりました。

申請にあたって

初回相談時に、現在の生活の状態を簡単に確認させていただき、障害年金の制度説明や初診日の確認、どのような請求になるかなどをご説明させていただきました。


日常生活状況から等級に該当する可能性は十分に考えられたものの、現在は医療機関の受診をしていないとのことで、まずは医療機関への受診を案内させていただきました。


また、障害者雇用での就労とはいえ、何十年にも渡る就労実績があったため、長期就労ができている要因である職場からの配慮の状況について、事業所に証明書の作成をお願いいたしました。


当初は知的障害での申請を考えていましたが、医療機関での診断は現在の主傷病は統合失調症であり、知的障害については境界域知能ということでした。


ここでポイントとなるのは、障害年金では「知的障害」と「統合失調症」は原則別疾病として扱われるということです。


そのため、療育手帳を所持している状況ではありましたが統合失調症での申請へと変更することとしました。


初診日については2番目の医療機関で、診療録と前医からの紹介状が保存されていたことにより問題なく進めることができました。


今まで受診がなかったことや知的障害についての検査を行ったことで時間がかかってしまったものの、初診日が厚生年金期間にあった統合失調症で申請を行いました。

申請結果

請求書には、受診状況等証明書と紹介状の写し、日常生活について現在の状況を詳細に申し立てたものをも作成・添付し、病歴就労状況等申立書には出生時からの経過を詳しく記載し、統合失調症での初診当時の状況が分かるようにしました。


また、就労先の、事業所から協力いただいた職場における配慮内容の証明書も添付し、請求に臨みました。


その結果、特に返戻なども無く、請求から1ヶ月半ほどの速さで「障害厚生年金2級、年額約100万円」の決定がでました。 


今回の請求にあたっては、軽度知的障害、統合失調症、長期間の就労など、様々な要素が重なり、いずれの傷病で申請するべきか、現在の状況を正確に伝えるためにはどうしたらよいかなど判断に悩むところではありましたが、ご親族様と相談しながら進めることができました。


また、医療機関や就労先の事業所からの手厚い協力をいただけたことで、最善の結果となったと思います。  


知的障害と統合失調症が別疾病として取り扱われるということは、あまり知られていませんので注意が必要です。


申請の際には年金事務所などの相談窓口や社会保険労務士などの専門家に相談しながら進めましょう。

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