障害年金の更新(再認定)手続きについて解説!障害年金は1度貰ったら終わりではありません

query_builder 2020/12/26
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障害年金 更新 手続き 再認定_R

たくさんの書類を集めて大変だった障害年金の手続き、ようやく決定になりホッと一安心!という方も多いのではないでしょうか。


ところが、障害年金は、一度決定になってしまえば、ずっと受け取り続けることができる、というわけではありません。


障害年金は、病気やケガによって生活や仕事などが制限されるようになった場合に受け取ることができる年金です。


年金を決定した時点では、そのような状態だったとしても、その後、悪化する場合もあれば軽快する場合もあります。


そのため、障害年金が決定になった後も障害の状態を定期的に確認する必要がでてきます。  


『障害年金が突然の支給停止になってしまった!』というお話を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。


また、一部では更新が厳しくなっているという声もあり、年金が決定になってしまえば、一安心というわけにもいきません。


そこで、今回は障害年金の更新(再認定)手続の際の注意点やポイントを解説していきます。

障害年金の認定期間

疑問

障害年金がようやく決定になりました。これからはずっと受け取れるのでしょうか?

セミナー講師

いいえ。障害年金は、その方の障害の状態にもよりますが、更新(再認定)手続きが必要であることがほとんどです。


更新(再認定)手続きは、障害の状態によって1~5年の間で期限が設けられ、期限の年の誕生月に診断書を再度提出していただくことになります。


更新の診断書により障害の状態が軽くなっていると認定されれば、障害年金の等級が下がることもあり、また、場合によっては年金の支給が停止されることもあります。


もちろん障害の状態が重くなっている場合には増額改定されることもあります。

疑問

更新の手続きは必ず必要になるということですか?

セミナー講師

更新手続きの有無は認定のされ方によって異なってきます。


障害の状態が安定していてあまり変わることはないだろう判断された場合、次回の診断書提出は5年後になることもありますが、状態が今後変わる可能性が高いと判断された場合は、次回の診断書提出が1年後になることもあります。


つまり、その方の状態によって1~5年の間で次回診断書の提出期限が決定されるということです。


これを「有期認定」といいます。


一方で、障害の状態が今後変わることがなく、障害年金の等級も変わることはないと判断された場合は、その後の診断書の提出は不要となり、障害年金はずっと受け取ることができます。


これを「永久認定」といいます。


しかしながら、最初の年金の決定時点で「永久認定」となる方は、手足の切断等、病状に大きな変化が見られないような場合以外はほとんどないのが現状ですので、ほとんどの方が更新の手続きが必要となってきます。


また、うつ病などの精神疾患は、ほとんどが2~3年くらいの短期間で更新手続きが必要になることが多いです。


治らない病気ではないため、障害の状態が変わってくるはずという前提があるためです。


期限が長いものは、人工透析や知的障害など、一般的に改善が難しい場合で、5年となることが多いようです。

障害年金決定後の手続き・注意点

疑問

次回の診断書の提出時期はどうすればわかりますか?

セミナー講師

最初の年金決定時であれば、以下の図のとおり、年金証書の右下に記載されます。

この図では、次回診断書の提出年月日が**年**月となっていますが、これは永久認定の場合の記載になります。有期認定であればこの部分に次回提出年月が入ります。


また、更新(再認定)の場合は、ハガキなどにより通知が届きます。

座ってる白馬

何年も先のことなので忘れてしまいそうなのですが・・・。

セミナー講師

そうですね。先のことなので忘れてしまうことはもちろんあると思いますし、通知などを紛失してしまうことがあると思います。


ご心配だとは思いますが、有期認定の更新手続きについては、更新月の約3ヶ月前に日本年金機構等から障害状態確認届(更新用の診断書)が送られてきます。


因みに、提出期限は「誕生月の末日まで」になります。診断書作成には時間がかかりますので、余裕を持って受診するようにしましょう。


この通知は、以前は、誕生月の前月末頃に障害状態確認届(診断書)の用紙が送付されていましたが、令和元年7月以降、誕生月の3カ月前の月末に送付されることとなりました。


医療機関に障害状態確認届(診断書)を作成してもらうのも時間がかかるので、このような改正はとても良かったのでないでしょうか。


ということで、うっかり忘れてしまっていたとしても、通知が来たら診断書を作ってもらえばいいので安心ですね!

疑問

年金を請求したときと同じような書類が必要になるのですか?

セミナー講師

いいえ。更新時は障害の状態の確認が必要なので、原則、障害状態確認届(更新用の診断書)を提出のみで大丈夫です。


最初に障害年金を請求されたときに作成した申立書や受診状況等証明書、戸籍等の公的書類は必要ありませんので、ご安心下さい。


ただし、更新の審査にあたって特別に配慮して欲しいようなことがあれば、申立書や参考資料を添付したほうが良い場合もあります。


審査は提出された資料以外の内容は考慮されませんので、注意しましょう。


また、診断書を作成いただく病院は、年金請求時と違っていても問題有りませんので、現在受診している病院へ依頼してください。

疑問

障害状態確認届(更新用の診断書)を作成する上での注意することは何かありますか?

セミナー講師

そうですね。やはり、一番重要なのは障害年金の更新は「障害状態確認届(更新用の診断書)のみで審査される」という点です。


障害状態確認届の内容によっては、病状に変わりがなかったり、悪化しているにもかかわらず、等級が下がってしまったり支給停止になったりすることもあります。


病状が良くなることで、働けるようになったり日常生活に影響がなくなったり、ということであれば一番いいことですが、更新時に現在の病状がうまく伝わらなくて診断書等に記載されておらず、そのために年金の等級が下がったり支給停止になるのは問題です。


年金請求時と同様に、ご自分の現在の病状を正確に捉えてキチンと診断書作成医に伝え、理解してもらうことが重要です。


前の状態と現在の状態を客観的に見ていただくためにも、前回提出した診断書のコピーを取っておいて、参考までに持参してみるのも良いかもしれませんね。

疑問

提出が遅れた場合はどうなりますか?

セミナー講師

提出期限に遅れると障害年金が一時差し止めになります。


1日でも遅れると差し止めになるというわけではありませんので、どうしても提出期限に間に合わない場合は提出先へ相談してみましょう。


また、万が一差し止めになってしまったとしても、その後、提出した診断書で障害の状態が認定されれば差し止めになったところから、年金の支給は再開することができます。


しかし、年金が止まってしまうのは、生活するうえでの収入がなくなるわけですから大変なことです。


提出期限を確認して遅れないように手続きを進めましょう。


なお、地震・水害などの天災や新型コロナウイルス感染症の流行など、場合によっては「障害状態確認届(更新用の診断書)」の提出期限が延長されることがあります。


直近では、新型コロナウイルス感染症の影響で提出期限が延長になりましたね。


どの地域を対象とするのか、いつまで延長するのかは、その時の状況を見て国が判断することになりますので、気になる場合は提出先へ問い合わせてみましょう。

減額認定や不支給になってしまった

疑問

うまく病状が伝えられず、障害年金の等級が下がったり支給停止になった場合はどうなるのでしょうか?

セミナー講師

その決定に納得がいかない場合は、審査請求(不服申立て)を行なうことができますが、審査請求が認められることがかなり少ないので決定を覆すのは難しいところです。


審査請求は提出された障害状態確認届(更新用の診断書)の内容で判断されるため、うまく病状が伝えられず診断書が適正なものでなかった、という申し出は原則認められません。


こういったことからも、的確な診断書の作成が重要であることがわかります。


審査請求以外では、障害の状態が悪化したということで「停止事由消滅届」や「額改定請求書」を提出する方法があります。


この場合、年金が停止になった場合と等級が下がった場合とで、手続きのタイミングが変わってきます。


障害等級不該当と認定され、年金が支給停止になった場合は、障害の状態が悪化した時点ですぐに「停止事由消滅届」に診断書を添付し手続きすることができます。


しかし、等級が下がった場合は障害状態確認届(更新用の診断書)の提出後、1年経過してから「額改定請求書」に診断書を添付しての手続きとなります。


ただし、障害の状態によっては1年の経過を待たずに額改定請求が可能なものもありますので、詳しくは年金事務所などの窓口や社会保険労務士などの専門家に確認をしてみましょう。


なお、「停止事由消滅届」や「額改定請求書」の手続きをした場合、年金の支給は更新日まで遡るわけではなく、手続きをした月の翌月からの支給となりますのでご注意ください。

座ってる白馬

よく分かりました。ありがとうございました。

セミナー講師

よかったです。今回は、障害年金の更新(再認定)手続きについてご紹介いたしました。  


障害年金の更新手続きを行うときは、提出期限切れにくれぐれもご注意ください!


また、更新が認められるかどうかは、適切な診断書の提出が重要です。


自分の次回の更新時期がいつなのかを把握し、余裕を持って手続きを進めましょう!  


公的年金制度は複雑です。


もし、少しでも心配事や疑問がある場合は、できるだけ早く、年金事務所などの窓口や社会保険労務士などの専門家に相談してみましょう。  


当事務所では動画で障害年金の解説も行っておりますので、是非ご参考にしていただければと思います!


ファーリア社会保険労務士事務所YouTubeチャンネル

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