障害年金の障害認定日っていつのこと?原則と例外について解説【動画解説あり】

query_builder 2020/08/09
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障害年金 障害認定日 特例 例外_R

障害年金の請求では、初診日が確定したら、次に「障害認定日」を特定し、「障害認定日」に障害状態と認められそうなら、「障害認定日」による請求を行います。


仮に「障害認定日」時点では障害状態になく、その後重症化し障害状態となった場合には、事後重症による請求を行います。


では、この「障害認定日」は具体的にいつなのか、解説していきたいと思います。


障害認定日について動画でも解説していますので、ぜひご覧ください!


初診日が確定したら障害認定日を考えましょう

疑問

初診日が分かったんですが、障害認定日っていつのことですか?

セミナー講師

障害認定日は初診日を基準に考えます。


初診日の考え方についてはこちらで解説していますので、初診日が確定していない場合は初診日がいつなのか確認をしてみましょう。


障害年金の初診日とは?初診日の特定が最重要です!【動画解説あり】

障害認定日とは

疑問

障害認定日っていつのこと?

セミナー講師

「障害認定日」とは、障害の程度の認定を行う日のことをいい、次の日のことを言います。


1.請求傷病の初診日から1年6ヶ月を経過した日

2.初診日から1年6ヶ月経過する前に傷病が治癒(症状が固定)した場合は、治癒した日

疑問

原則的な障害認定日は?

セミナー講師

原則的な障害認定日は「請求傷病の初診日から1年6ヶ月を経過した日」のことを言います。 


つまり、障害年金は原則的に請求する傷病の初診日から1年6ヶ月経過しないと請求することができないことになっています。


例えば、令和2年4月1日が初診日だとすると、1年6ヶ月を経過した令和3年10月1日が障害認定日となり、令和3年10月1日以降に請求がすることが可能になります。


請求の際には、障害認定日から3ヶ月の間の診断書を取得し、請求を行うことになります。


ただし、20歳前に障害認定日がある場合は例外として、初診日が20歳前にあり、障害認定日も20歳前にある場合は、20歳に到達した日(20歳の誕生日の前日)が障害認定日となります。


これは、障害年金が20歳以上を対象としているための取り扱いになります。


例えば、知的障害などで、初診日が出生日となる場合の障害認定日は20歳に到達した日(20歳の誕生日の前日)となります。


初診日が20歳前、障害認定日が20歳に到達した日以後にある場合は、原則通り、初診日から1年6ヶ月経過した日が障害認定日となります。

疑問

障害認定日が1年6ヶ月経過する前になる場合は?

セミナー講師

障害認定日には、「初診日から1年6ヶ月経過する前に傷病が治癒(症状が固定)した場合は、治癒した日」ともあり、初診日から1年6ヶ月を経過していなくとも、傷病が「治癒」している場合には、初診日から1年6ヶ月を経過以前に障害認定日が認められる場合があります。

治癒とは

疑問

治癒ってどういうこと?

セミナー講師

「治癒」とは傷病が治った(症状が固定化した)場合をいいますが、この症状が治った場合とは「器質的欠損もしくは変形または機能障害を残している場合には、医学的に傷病が治ったとき、または、その症状が安定し、長期にわたってその疾病の固定性が認められ、医療効果が期待し得ない状態に至った場合をいう」と定義されています。


これは、例えば、腕を切断してしまった場合などに、完全にもとに戻ることはないため、切断部位がふさがった時点で、治癒したとされるということになります。


欠損に限らず、症状が完全に無くなった場合ではなく、回復がみこまれず、固定化してしまった状態のことを指します。


この症状が固定したかどうかの認定は、非常に厳密に判断されており、主治医が診断書に症状固定の記載をしていたとしても認められていない場合が多々あります。

1年6ヶ月経過する前に障害認定日が認められる場合

疑問

1年6ヶ月経過する前に障害認定日が認められる場合ってどんなとき?

セミナー講師

以下の場合で初診日から1年6ヶ月を経過以前にある場合は、その日が障害認定日とされています。


①身体の一部を切断または離断したことによる肢体の障害は、切断または離断した日

※障害手当金は創面が治癒した日



②咽頭を全摘出した場合は、摘出した日



③心臓移植、人工心臓、補助人工心臓、人工弁、心臓ペースメーカー、植込み型除細動器(ICD)等は、移植した日もしくは装着した日



④人工透析療法を受けている場合は、透析開始日から3ヶ月を経過した日



⑤脳血管障害による機能障害がある場合には、初診日から6ヶ月経過後の症状固定日

※初診日から6ヶ月を経過した日以後に機能の回復が望めないと認められる場合に認定されるもので、請求すれば認められるというものではなく、近年では認定が厳しくなっています。また、初診日から6ヶ月以前に症状の固定が見られても、症状固定と認定されることはありません。



⑥遷延性意識障害(植物状態)になった場合は、その状態に至った日から起算して3ヶ月を経過した日以後



⑦新膀胱を増設した場合は、増設した日



⑧人工肛門増設や尿路変更術を行った場合は、増設日または手術日から起算して6ヶ月を経過した日


これらは一例で、これらの日以外でも初診日から1年6ヶ月を経過以前に障害認定日が認められる場合があります。

疑問

遷延性意識障害はどのような状態?

セミナー講師

遷延性意識障害(植物状態)になった場合の障害認定日は、以下の診断基準に該当し、その状態が3ヶ月以上継続している場合に、その後の機能回復が望めないと認められる日が障害認定日となります。




①自力で移動することができない

②自力で食事をすることができない

③目は動いているが認識することができない

④声は出ているが、意味のある発語ができない

⑤糞尿失禁がある

⑥簡単な命令には辛うじて応じることもあるが、ほとんどの意思疎通ができない

疑問

複数に該当する場合は?

セミナー講師

新膀胱や人工肛門の造設、尿路変更術の施術などの複数に該当する場合の取り扱いは以下のようになっています。


①新膀胱を造設、かつ人工肛門を造設した場合には、新膀胱を造設した日もしくは人工肛門を造設してから6ヶ月を経過した日のいずれか遅い日



②人工肛門を造設、かつ尿路変更術を施術した場合は、造設日もしくは施術日のいずれか遅い日から6ヶ月を経過した日



③人工肛門を造設、かつ完全排尿障害状態にある場合は、造設日もしくは完全排尿障害状態に至った日のいずれか遅い日から6ヶ月を経過した日


⇨いずれも初診日から1年6ヶ月を経過している場合は、原則通り、1年6ヶ月を経過した日が障害認定日となります。

事後重症請求との関係に注意

疑問

障害認定日を考える時の注意点は?

セミナー講師

障害認定日が1年6ヶ月経過する前になる場合に該当する傷病の場合で、初診日が相当前にある場合には勘違いが起こりやすいため、注意が必要になります。


例えば、糖尿病により人工透析が必要となってしまった場合には、数値の異常を指摘されてから長い期間をかけて悪化していくためことが一般的であるため、初診日はかなり前になることが一般的です。


この場合は、原則通り、初診日が1年6ヶ月経過した日が障害認定日となり、障害認定日時点では障害状態にないため、人工透析が開始された時点で事後重症請求を行うことになります。


ここで、「人工透析療法を受けている場合は、透析開始日から3ヶ月を経過した日」が障害認定日と認識してしまっていると、障害年金請求が遅れてしまいます。 事後重症請求ですので、遡及もされないため、もらえるはずの障害年金がもらえなくなってしまうということが起こります。


障害年金請求では、初診日、原則的な障害認定日、例外的な障害認定日、障害状態に該当した日の時系列に十分注意して、請求の方針建てを行うようにしましょう。


初診日や認定日の判断が難しい場合は、最寄りの年金事務所や、専門知識のある社会保険労務士に確認をしてみましょう。


当事務所では動画で障害年金の解説も行っておりますので、是非ご参考にしていただければと思います!

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